おもしろコラム1月号2024
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すね。ちなみに。大寒に入る前の一月十七日は冬の土用の入りです。土用は夏だけでなく、暦の上での季節が変わる前には必ずある「季節」です。冬の土用も、およそ十五日ほどあって、それが過ぎると二月四日は立春。暦の上では春を迎えることになります。この時期、太平洋側の朝はものすごく気温が下がりますよね。天気予報で「放射冷却」ということばをよく耳にする季節だと思います。これは、よく晴れた夜のあいだ、地面の熱が全て空に放出されて、朝の気温が上がらないことを言います。だから逆に、曇った朝の方が気温は比較的高いはずです。雲がお布団の役目をしているのだ、とよくたとえられます。晴れた朝というのはお布団を掛けずに眠っているようなものなのですね。そんな朝は霜も発達するので、農作物には注意が必要ですし、お車を運転される方は路面の凍結にも充分にお気を付けて下さいね。昔は運動場のグラウンドなどで霜柱(しもばしら)をジャリジャリと踏み付けて遊んでいましたが、今でもできるのでしょうか?      (気象予報士 あんまり温暖化して欲しくないなぁと思います。チャーリー絵:そねたあゆみ) 201301/-   1月号-5

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