おもしろコラム5月号
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年下の福澤を自分と同じ椅子に座らせ、「師」として遇し、真摯にその意見を聞いたとか。これなどは、「同じ価値観を持つ一級の人物同士でも、見る位置が違えば、これほどに違って見える」・・・という好例でしょうか。従って、福澤からすれば、勝というのは、木村の人となりを見ようともせず、「ボンボンだから無能」と決めつけ、/        (文:小説家 ことあるごとに偉そうなことを言うくせに船酔いばかりで何も出来ない嫌な奴以外の何ものでもなく、一方で、勝の識や人物は認めたとしても、「こいつとは、一生、付き合うことはない」と思ったでしょうね。もっとも、勝からすれば、木村はともかく、何で自分が福澤からこんなに嫌われているのかは困惑ものだったでしょうが・・・。  池田平太郎絵:吉田たつちか)度だ重けなのる無嫌能がなら人せ物になもど温で顔はをな崩くす、こ航と海な中くも耐、え外てにい出るる木と村きのは姿福・澤・を・従。者たとぶしんて、扱私っがた福も澤のだのっ、た一ら旦、、た自と室えに、戻勝るのと学、    5月号-126  

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