おもしろコラム5月号
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井上勝彦絵:そねたあゆみ)201405要なものが即座に探せるので便利でスペース的にも楽だ。残された家族が、不要な物を簡単に仕分けることが出来る    5月号-150  ので終活に役立つ。ま、せっかく整理整頓して、自分の思い出をBOXに収納したのに、死後には、開けらけられることなく、BOXごとそのまま捨てられる公算の方が多いような気もするが・・・・・。   (ジャーナリスト        独楽吟と車輪吟ボケ防止には俳句や狂歌、和歌などを吟ずるのが良いようだ。紙と鉛筆があればいいので、金もかからない。幕末、福井の歌人橘曙覧の短歌集「独楽吟」が注目されている。これは、「たのしみは~時」の形で詠まれた52首の連作の短歌で、まるで独楽(こま)を回しながら遊ぶように彼の楽しみが詠み込まれていることから「独楽吟」という。貧くも、日常の些細な出来事に楽しみを求め、その喜びを感動的に詠み上げているのが、現代の人々にも共感を呼んでいるのだ。52種の中で小生が好きなのは①妻子睦まじくうち集い頭ならべて物をくふ時②心にうかぶはかなごと思ひ続けて煙草吸ふ時     /-

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