おもしろコラム5月号
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風」と表される香りの正体なのです。 「フィトンチッド」には、その物質を発散する樹木自身を護る様々な働きがあります。自分の領域を守るため他の植物の成長を阻害する作用、昆虫や動物に葉や幹を食べられないための摂食阻害作用、病害菌に感染しないように殺虫・殺菌をする作用、など実に多才です。 「フィトンチッド」の主成分は「テルペン」と呼ばれる揮発性の天然有機化合物で、一般に良く知られている「森林浴」とはこの拡散している状態のテルペン類を人間が浴びる事を呼ぶのです。 「森林浴」にはストレスを和らげて心身共にリフレッシュさせる効果がある事はよく知られていますが、実はこの効果こそが「フィトンチッド」によるものなのです。爽快感を求めてハイキングに出掛け、緑溢れる森林の中に入って行くと清清しい森の香りに気がつきます。この森の香りこそが「フィトンチッド」の芳香なのです。自然界では外敵に対して攻撃的な働きをもつ「フィトンチッド」も、人体に対しては有益であることが古くから経ノキを用いたり、クスノキから防虫・防臭効果のある樟脳を験精的製にし知たらりれ、てヒいバてを、そ住の宅抗建菌材作に用用かいられまばなシ板ロやア飯リ台・ダにニヒ5月号-17 

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