おもしろコラム5月号
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割り箸の発祥は諸説あるのですが、古くは南北朝時代にあったという説があります。しかし一般人が使うようになったのは、江戸時代の終わりころとされ、全国的に使われるようになったのは、機械化で大量生産ができるようになった大正時代以降。庶民が気軽に使うようになったのは、戦後になってからと言われています。江戸時代の割り箸は、まず高級料理屋で使われ、使い捨てにはせず、表面を削りなおしてから蕎麦屋などでお箸として使い、それでも捨てずに回収して、漆を上塗りして大衆店で使ったといいますから、かなりエコだったようです。そんな割り箸ですが、近年になってから、割り箸の大量消費は、森林伐採などの環境破壊になるのではないか? うになり、環境意識が高い人の中には「マイ箸」を持ち歩く人も出てきました。まず、日本製の割り箸ですが、間伐材(森林を育てるために間引かれた木)を利用しているので、むしろ環境に良いそうです。ただ日本製はお値段が高い。一方、外国製の安い割り箸は、原木が安いため伐採した木を使うそうなのですが、はたして割り箸が環境破壊につながってい5月号-51と言われるよ    

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