おもしろコラム5月号
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るかどうかは、諸説あってちょっと不明。そして割り箸の97%が外国製で、そのほとんどが中国製だそうです。ただ漂白剤や防カビ剤を使っていることもあるそうな。どうも、環境というのを考えた場合、多少お値段が高くても日本製の割り箸使うと言うのがベストかもしれません。日本の割り箸業者は外国産割り箸との価格競争に負けて、激減しており、割り箸業者がなくなってしまうと言うことは、間伐材を使う業者がいなくなるということであり、森が荒れてしまうおそれがあるからです。日本は、東アジア・東南アジアの箸文化圏の中でも、特にお箸を食事のときに使う食文化を持っています。例えばお隣の韓国では、ご飯も汁物もお箸ではなくスプーンを使って食べます。韓国にも中国にも夫婦箸や子ども用の箸は    5月号-52  ありません。韓国ではお箸は木製ではなく金属製です。中国も韓国もお箸とスプーンがセットですが、日本ではお箸だけ。このように日本はお箸に特化した食文化。割り箸も日本生まれの食文化ですから、大切にしていきたいものですね。     (食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ)絵:吉田たつちか)202105/-    

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