おもしろコラム5月号
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だけで、ほかは3等星よりも暗い星ばかりなので、あまり目立つ星座ではありません。この2等星は、うみへびの心臓部分にあるとされ、うみへびの心臓を意味する「コルヒ    5月号-6  ドレ」と呼ばれたり、「アルファルド」という別名も持っています。しかしこの星座は、地球上から確認できて、人間によって名前が付けられた全88個の星座のうち、最も大きな星座です。この星座はラテン語では「Hydra(ヒドラ)」というので、日本では「ヒドラ座」と呼ばれていた時期もあるそうです。さてこの星座ができた由来をご説明します。ギリシア神話の英雄ヘラクレスは、大神ゼウスと人間の女性アルクメネとのあいだに生まれました。ゼウスの正妻である女神のヘラ――美しいのに嫉妬深くで有名な女神。ちなみにゼウスは女ずきで有名な大神――は、夫が浮気をして生ませた子どもであるヘラクレスにも、たくさんのいやがらせをし    5月の星座   5月の夜空、西から南の低い空に並んだ10個の星々を連ねたのが、うみへび座です。ただ、2等星が1つあるうみへび座 

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