あ、おそらく、親は腰を抜かす以前に、「息子は気が狂った」と思ったんじゃないでしょうか。(今で言うなら、小学生が「ちょっとマイアミまで海水浴に行ってくるから飛行機代ちょうだい」って言うような感覚に近いのかも。)親だって、生きていくのがやっとで、よほどの旦那衆でもない限り、物見遊山で汽車なんて乗ったことなかったでしょうし、子供だって物心つけば何らかの生活の一助たらんことを求められたわけで。児童福祉法など無い時代。子供は皆、程度の差はあったにしても、生きるために一刻も早く大人になることを求められました。皆、早くから大人の間に入り、老成することを求められました。大人デビューしたばかりの南極の若いオスのペンギンが、大人たちから意地悪され、海に突き落とされて死んでいる映像を見たことがあります。でも、それが大自然の現実。ライオンも熊も他のオスの子供は食い殺します。いい悪いではなく、生物は多かれ少なかれ、そうやって長い進化の時間を過ごしてきたわけです。それが嫌なら、一刻も早く大人になる、なれるように振る舞うというべきでしょうか。二宮尊徳(金次郎)の子供の頃の話にも、父が亡くなった後、の大人たちが喜んでくれるようにフォローをやったという話があ幼くりしまてす。大庇人護の者仕が事あをれ割ばり別振でらすれがた、が子出供来がな庇い護の者でな、く懸し命てに生他8月号-125
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