いんげん、長芋、棗、かぼちゃ、ねぎ、生姜などを具材にして、温かいお粥を作っていただきましょう。胃腸が冷えて重症のときは、お腹を温める漢方(大熊柳、発酵紅参、補中益気湯など)を併用します。4,肝虚労タイプ(Dさん50代女性)=ここのところ、運転しているとやたらと目が眩しい。強い光を受けたあと、目眩や立ちくらみ、のぼせ感を感じて気分が悪い。目が乾き疲れる。♪ここのところの太陽光線はとても強いです。強い光や長時間のパソコンの画面の光などは、肝の穴である目を傷めます。肝血を補う、レバー、しじみ、ウナギ、枸杞の実黒木耳、小豆、プルーン、ブルーベリーなどを取入れ夜間のパソコンやスマホは制限しましょう。気候の変動が激しい時期は、それだけで肝に負担がかかるので、要注意です。解毒を促すタンポポ茶(ショーキT!)等で肝の働きを助けてあげましょう。5,腎虚労タイプ(Eさん60代男性)=夏うち、あまりの暑さで熱中症を恐れ毎日クーラーの中で涼んでいたら、最近足腰がだるく、おまけに夜中に3回くらい、お小水に目がさめて、熟睡できない♪夏の間に冷えが生じて、腎を傷めた症状です。つま先の上げ下げで、ふくらはぎや太ももの筋肉に刺激を与えましょう。エビ、くるみ、黒豆、黒胡麻、山芋、小豆、松の実、栗など補腎の食材を取入れ、腰まわりを温めます。漢方では、(地黄丸製剤や骨砕補)などを用いてゆきます。冷えと虚弱体質は、夏に作られやすいです。早めの養生とお手当てで、臓の力を回復させ、寒い冬に備える体を今から作りましょう。 (薬剤師、薬食同源アドバイザー 高田理恵得絵:吉田たつちか)201608 /- 8月号-65
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