ラクになる、手足がだるい、足腰が冷えるなどのエネルギー不足の症状を伴います。つまり、足りないから栄養されず、流れが細くて滞っているものですので、これを補う治療をします。4,実証のものとは?こちらは、気が詰まる、痰の詰まり、おけつによる塞がりなどで症状が起きているものです。例えば、ストレスでいつも気が塞いでおり、頭部への正常な経絡の流れが阻止されている。水分代謝が悪く、粘っこい痰が気血の流れを塞いでいる。外傷や慢性の血流疾患で血の流れが塞がれている。などが原因ですので、これを上手く流したり、取り除いてゆく治療をします。5,問診力と皆さんの正確な訴えで決まる西洋医学では、どんな頭痛、眩暈でも、ほぼ同じお薬が処方されますが、慢性の頭痛や眩暈がなかなか治らない原因がそこにあります。東洋医学では、各タイプにより処方されるお薬や養生法が全く異なりますので、ポイントは証を正確に見極めることにあります。 (文:薬剤師、薬食同源アドバイザー つちか)201008高田理恵絵:吉田た -/ 8月号-69
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