おもしろコラム8月号
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河井継之助という人物がいました。言うまでもなく、幕末、長岡藩を率いて激越な北越戦争を戦った人で、司馬遼太郎氏の小説で採り上げられて以来、一躍、脚光を浴びるようになった人物ですが、実は私あまり評価しておりません。その理由は、まず彼がやったことは、「多くの人を殺して、国を小さくして次代に申し送っただけ」という、ナポレオン同様の結果論もながら、何より、開戦に当たって、どうしても確たる勝算があったようには思えないからです。つまり、「戦って勝てたのか?」と・・・。長岡藩は、如何せん、わずか7万石の小藩であり、いくら、実収14万石と言っても・・・、また、最新兵器で武装したと言っても、日本の半分を引き受けて戦うには、あまりにも地力不足ではなかったかと思えるのです。ただ、元々、河井が託されていたのは、藩の財政再建男の決断に対する評価第4章 歴史のコラム          8 月号 -99

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