おもしろコラム 巨椋 修
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やハチミツが甘未の代表でした。近世になり砂糖が登場。ヨーロッパではバターなどの乳製品と砂糖が合体。18世紀のフランス革命までスイーツは、貴族など一部の特権階級のみの贅沢品でした。 20世紀になると、スイーツは庶民も口にできる嗜好品となります。例えば昭和の日本では庶民の子どもたちが小銭を握りしめ、駄菓子屋にいってちょっとしたお菓子を買い食いすることもできるようになりました。  日本の場合、昭和の終わりごろから平成時代、スイーツは様々な流行を見せることになります。いまも大人気のクレープが日本に登場したのは昭和52年(1977)です。平成2年(1990) ティラミスが大流行。平成4年(1992) 第一次タピオカブーム。平成5年(1993) ナタデココブーム。平成6年(1994) パンナコッタブーム。平成9年(1997) ベルギーワッフル……キリがないのでここらへんにしますが、まるで怒涛のように新スイーツが流行し、廃れるのではなく定着していきます。そして令和の時代である現在のブームは第三次タピオカブーム。お菓子、デザート、スイーツなどというものは、主食ではありません。まさに食の娯楽。食のエンタメ。生きるために絶対に必要というものではなく、日々のゆとりや楽しみ。お菓子、スィーツは時代とともに109         

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