おもしろコラム 巨椋 修
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つスポーツジム等にいける経済的余裕がある』と見なされるようになったという説があることを書きました。確かに食糧が余っている先進国において『太っている人=自己管理ができないだらしない人』という太りがちな体質の人には可哀そうな烙印が押されてしまうことがあるようです。実際のところ、低所得者ほど肥満率が高くなる傾向があります。厚生労働省の調査によると 「肥満者の割合は男女とも低所得層のほうが高い傾向にあり年収600万円以上の男性の肥満率は25.6%であるのに対し、年収200万円未満の低所得者38.8%と13.2ポイントの差がある」 「低所得世帯は高所得世帯に比べて、肉や野菜の摂取が少なく、穀物の摂取が多く、栄養バランスが取れていない」とのこと。貧困層ほどハンバーガーなどジャンクな食べ物、カロリーが高く栄養が低いものでお腹を満たしがちということなのでしょう。  これほどダイエット食がブームになっている昨今ですが、これらブームに付け込んで悪徳商法も少なくありません。特にダイエットサプリで本当に痩せるものはほとんどなく、もし本当に痩せるとしたら、体に害があるので(下痢をするとか)痩せるといったものが多いとか。ダイエットブームは単に痩せるというのが目的だけではなく、同時に「健康でありたい」「成人病予防や治療の一環」というのもあります。しかし中には効果は少なく害が多いものもあるので注意してほしいものです。やはりいかに美容や健康のためとはいえ「ダイエット食品」や「健康食品」と銘打った〝商品〟よりも、普段の食ダイエット食品の闇113      

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