おもしろコラム 巨椋 修
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  戦後の学校給食ではアルマイトの器やスプーンとフォークの両方を特性を備えた先割れスプーンが採用されましたが、これは「最近の子どもがお箸はの使い方が下手なのは先割れスプーンのせいだ」とされ、最近では使われなくなってきましたが、はたしてそうなのでしょうか?また70年代にはランチプレート(一枚のお皿に数か所のへこみがあり料理を分けて入れる器)が採用されるようになりましたが、これも「お皿に顔を近づけて食べる犬食いが増える」と指摘されたりしました。学校給食は味覚だけではなく、日本人のマナーにも大きな影響を与えているのかも知れません。  戦後、パンと牛乳を日本に広めた学校給食ですが、昭和51年(1976)から白米食も出されるようになりました。最近では、子どもアレルギー対策や外国人の食文化への配慮など、徐々に給食も変化してきています。また昔の給食が懐かしんで、給食メニューを提供する飲食店も出てきました。いまの子どもたちが大人になるころには、給食はどう変化しているのでしょうね。先割れスプーンがお箸の使い方が悪くなった?変化する給食118    し

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