おもしろコラム 巨椋 修
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婆ぼ豆と腐ふもエビチリも生まれませんでした。それに韓国のキムチも。 うあ    18世紀、一説によると中国で生まれた麺がシルクロードを渡りイタリアのスパゲティになり、南米原産のトマトがやがてスパゲティと出会うことで、トマトソースのスパゲティが誕生します。トマトもジャガイモと同じく最初は食べ物ではなく観賞用植物として普及しました。しかしイタリア人々はある日このトマトを加熱してソースにすることを思いつきます。トマトは元々とても酸っぱくて、現在のイタリアでもあまり生で食べる人はいませんでした。しかし加熱してソースにするとその酸味が美味しいとなり、スパゲティにからめて食べる料理を発明します。新大陸原産の食材としては他にトウガラシがあります。このトウガラシも世界の料理を変えた作物。「エッ、どういうこと?」と思う人もいるかも知れません。中南米が原産地ですが、これが中国に渡ることであの辛い中華料理、麻まトウガラシはピーマン、パプリカ、シシトウの仲間でナス科ト中国で生まれた麺が南米原産のトマトと出会うと120

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