おもしろコラム 巨椋 修
122/318

和食のなりたちウガラシ属。ピーマン・パプリカ・シシトウは甘トウガラシと呼ばれるもので、元々は辛いトウガラシの変種です。そのためかピーマンを英語だとグリーン・ペッパー、緑のコショウという意味。ピーマンの語源はフランス語のピマンでこれは元々辛いトウガラシ・辛くないトウガラシの総称。 れだけ味気なくなったことでしょう。今回は中南米原産の作物とそれが世界に広がって世界の料理に大きな影響を与えたことについて述べました。料理に国境はありません。どこかの地球の裏側で誕生した違った食材がどこかで出会い、新しい料理が生まれます。現在でも世界のどこかで新しい料理が生まれ、やがてそれが食文化となっていくことでしょう。       初めて天皇を名乗った天武天皇。この人が後の日本に与えた影響は絶大です。例えば天武天皇は日本書紀・古事記の編へん纂さんを命じました。日本書紀と古事記を公的な書物とすることで、天皇が天あ照て大お神みみという神様の子孫であることをあらわしたわけです。日本国の原型を作ったとさえいわれる天武天皇ですが、日本の食文化にも大きな影響を与えています。天武天皇は天武天皇が和食に与えた影響 もしこのトウガラシ類がなければ、世界の料理はどらす おまか   121

元のページ  ../index.html#122

このブックを見る