おもしろコラム 巨椋 修
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ハンバーガーの歴史現在、牛乳が好きな日本人は約8割。ほとんど毎日飲む人は約35%、週に一回以上は6割強だそうです。     ホットドック、コカ・コーラ、そしてハンバーガー、アメリカ生まれのファーストフード。世界の誰しもが食べたことがある食べ物たちです。今回はハンバーガーにスポットを当ててみましょう。ときは1904年。アメリカで開かれたセントルイス万国博覧会で丸いパンにハンバーグを挟んで売り出したのがはじまりとされています。まあしかし、ハンバーグをパンで挟むという発想はありがちで「うちが発祥」というお店はたくさんあるようです。さて、ハンバーグは挽き肉を使います。くず肉とも言われますが、肉の塊からナイフなどで余った肉をこそげ取るのはなかなかの重労働。そこでちょっとときをさかのぼります。1876年のフィラデルフィア万国博覧会に、アメリカン・チョッパーという手回し式の挽き肉器が初めて発売されました。これは便利ということで、たちまち全米に広まります。これでハンバーガーのパテ(お肉の部分)が作りやすくなりました。アメリカというのは移民の国です。17~18世紀にイギリス人の新教徒がやってきて、そのあとヨーロッパ各国からくるわけです。おもしろいことに、アメリカ人はイギリスからの独立戦争のときに、大のイギリス嫌いになってしまっ134       

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