おもしろコラム 巨椋 修
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焼き鳥の謎えているような人がいますよね。一見、不必要と思われる人や物をいらないと切り捨てる社会はギスギスして住みにくい社会だと思います。一見栄養がなかったり、ブヨブヨしていたり木の根っこのような食べ物が、実はすごい実力を持っていたりすることもあるのです。一見、用なしと思われるものや人にも優しい社会であったほうが、きっと私たちは豊かな暮らしを過ごせるのでしょうね。       いつ日本にニワトリがやってきたのかは、正確にはわかりません。しかし『古事記』に太陽神アマテラスが天の岩戸に隠れたときに、世界が夜になり朝が来なくなってしまいました。そのときニワトリを鳴かせて朝が来るようにしたというエピソードが書かれていますから、相当古くからいたに違いありません。しかし古事記の時代はあまりニワトリを食べなかったようなのです。(もちろんまったく食べなかったわけではない)江戸・明治時代の焼き鳥はニワトリではなかった?169     

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