おもしろコラム 巨椋 修
18/318

  焼肉発祥は日本?韓国?のです。農業や牧畜は、狭い土地で効率的に食べ物を収穫することが可能になります。そうすると、多くの人々が狭い土地で暮らすことができるようになり、人口密度が濃くなってきます。一説によると、狩猟採取のときの人口密度と農業が行った場合の人口密度は、農業をやった場合のほうが、20~100倍に増えるといわれており、そしてムギやコメ、家畜が現代のお金と同じように物々交換の材料となっていきます。そうなると、ムギやコメをお金の代わりとして、遠くの村や異民族の食べ物を購入できるようになり、料理がますます多様になってくるのですいまや日本人の大好物となった焼肉ですが、戦前の日本人はあまりお肉を食べませんでした。江戸時代以前であれば、薬の変わりに食べるくらいでした。明治になって、欧米から肉食文化が入ってきます。そのときもほとんどの日本人は肉食に抵抗があったようです。明治から現代にかけて、日本料理として作られた肉料理としては、有名なものとして牛鍋から発達した『すき焼き』や『とんかつ』、あるいは『しゃぶしゃぶ』、他には『肉じゃが』などがあります。ここで何か気付きませんか? かったわけではありません。猟師さんなどは、狩った獲物を串にさして直火で焼いて食べたり、囲炉裏や七輪で網焼きにしたこともあったことそうです。お肉を直火で焼く料理がないということ。お肉を直火でまったく焼かな17      

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る