おもしろコラム 巨椋 修
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お好み焼きは東京生まれは「ぼたん」よりも山くじら」と呼ばれることが多かったとかなどなど、肉食がタブーだった時代は、植物名を隠語として使っていたんですね。隠語というのは他人に知られたくない(例えばトイレに行く)ことを隠すためや、テキパキと仕事をするため、あるいはシャレや業界用語として生み出されてきたもの。みなさんの業界やお仲間同士でも、何らかの隠語があるのかも知れませんね。        『大阪名物お好み焼き』、はいこれは間違いではありません。ところがお好み焼きの発祥は大阪ではないのです。意外なことにお好み焼きは東京下町生まれなのです。お好み焼きは、元々江戸時代の『文字焼き』から発達しました。文字焼きとは、鉄板に小麦粉などを水で溶いたもので文字や絵を書いて焼くお菓子。江戸時代は屋台で、子ども相手に売っていたもの。さてこの文字焼き、モジ焼きと聞いて何か思い当たりませんか? モジ焼き、またの発音をモンジ焼き。もうお判りでしょう。『モジ焼き』→『モンジ焼き』→『モンジャ焼き』お好み焼きは東京下町生まれ179     

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