おもしろコラム 巨椋 修
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YOUこれでコカ・コーラは健全な飲み物として全米、そして全世界に広がっていくのです。日本にコカ・コーラが入ってきたのは、大正時代。高村光太郎の『狂者の詩』という作品に「コカコオラ、THANKちりりん」というものがあります。銀座というおしゃれな街、電車、電燈、電線、電話という時代の最先端ものと一緒に出ているというところがいかにも大正モダニズムといったところですね。そして昭和24年(1949)、それまで輸入品だったコカ・コーラの国内製造がはじまります。昭和37年(1962)、広告活動をはじめ「スカッとさわやかコカ・コーラ」というテレビCMは一世を風靡しました。いかがだったでしょうか? は薬だったとか意外な歴史があったかもしれません。身近な飲食物にも意外な歴史や文化があったりするものです。           『チャイニーズ・レストラン・シンドローム』という言葉をご存知でしょうか? 別名を『グルタミン酸ナトリウム症候群』これが何かと申しますと「グルタミン酸ナトリウム」すなわち『うま味調味料』の大量摂取によって、頭痛や体のシビレなどを感じる症状が出るということだそうです。うま味調味料が中華料理を世界に広めた VERYMUCH いまや世界一の炭酸飲料となったコカ・コーラの歴史でした。二重の失敗とか、最初銀座二丁目三丁目、それから尾張町 電車、電燈、電線、電話ちりりん日本語に直せば『中華料理店症候群』184      

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