おもしろコラム 巨椋 修
195/318

お魚は新鮮がいいとは限らない       日本人はお魚をよく食べる民族です。でも必ずしも、特に生の魚をさばいてお刺身、御造り、洗いといった料理で食べることが世界的に有名。最近になってお寿司やお刺身が海外で食されるようになりましたけど、まだまだ日本人のように美味しく食べる域にまで達していないように思えます。まあ海外のお寿司屋とかで働いている職人が、実は中国人だったり韓国人だったりで、寿司職人と言えない人たちが多いのも事実。じゃあ日本人はお魚の美味しさをよく知っているのかというと若者のお魚離れとか以前にちょっと疑問に思ってしまうこともあります。これは、島国日本ではほとんどの都道府県で『ご馳走』といえば豪勢なお刺身だったりするのですが…… 東京住まいのぼくに対して、ほとんどの都道府県の方々がいうのが「東京のお刺身なんて不味くて食えませんよ。我が県のお刺身を食べてください。ほら、新鮮でコリコリしているでしょう」とおっしゃいます。ちょっと待って。と、ぼくは心の中で思うのです。お魚によっては新鮮なのが美味しいものと、しばらく置いていたほうが美味しいお魚があるのですよ。活け魚と鮮魚194   

元のページ  ../index.html#195

このブックを見る