おもしろコラム 巨椋 修
202/318

体を温める食べ物としては、ショウガ、トウガラシ。トウガラシはコロンブスが新大陸からヨーロッパに持ち帰ったと言われているのですが、そこで問題です。Q.コロンブスは何が目的で大航海をしたのでしょう?A.コショウをより安価に求めるために、新しいインド航路を探していたから。ところがコロンブスはたどり着いたのはインドではなくアメリカ大陸でした。そしてコロンブスが持って帰ってきた香辛料は、コショウではなくトウガラシ。トウガラシは英語だとチリペッパー。「チリ」というのがトウガラシという意味ですから「トウガラシのコショウ」という意味。コロンブスが持ち帰ったトウガラシは世界中に広まり、いまやすごく寒い国でも暑い国でも食べられています。暑い国では体を冷やすために。寒い国では体を温めるために。さて、どっちが正しいのでしょう? す。暑い国では汗をかいて体を冷やす効果。寒い国ではホカホカと体温を上げる効果があるわけですから冷えが気になる方は、汗をかかない程度に抑えて食べればいいでしょう。実はどちらも正しいので201       

元のページ  ../index.html#202

このブックを見る