おもしろコラム 巨椋 修
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噌を使った味噌料理がとても多いんです。味噌カツは八丁味噌に出汁や砂糖で甘く味付けした味噌だれを、トンカツにかけていただくもの。この味噌だれは味噌おでんにも使います。この名古屋の味噌ソースは60年代あたりに完成したもののようです。味噌だれをごはんにかけて食べたり、味噌茶漬けにして食べたりもするようですね。日本を代表する調味料としては、味噌と醤油ですが、意外なことに関西ではあまり味噌を料理につけて食べることをしません。東北や北陸、長野とかだと、おにぎりのまわりにペタペタと味噌をつけて食べる「味噌にぎり」は至極一般的なもの。関東でもそうやって食べる人は少なくないのですが、なぜか関西の人はほとんどそういった食べ方はしません。もしお近くに関西の人がいたら「味噌にぎりって知ってる?」って聞いてみてください。ほとんどの人が「何それ?」っていうと思いますよ。同じ日本なのに、地方地方によっていろいろとお好みの調味料の使い方があるみたいですね。最近では、何にでもマヨネーズをつける「マヨラー」なる人たちがたくさんいます。 20年前なら「ごはんにマヨネーズなんて!」という人が当たり前だったけど、いまではコンビニでも普通に「ツナマヨおにぎり」とか「牛カルビマヨネーズおにぎり」が売られていますから、これも21世紀の食文化。食文化の変化はおもしろいですね。これからどうなっていくのやら。218     

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