おもしろコラム 巨椋 修
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人間に食べられることで生き残りに成功?これだと広大な放牧地は必要なく、また動物を殺すこともない。すでに多くの企業がビックビジネスとして参入しているといいます。「人造肉」「人口肉」「培養肉」というと、違和感を持つ人も多いかも知れませんが、2050年には地球人口は100億人ほどになるそうな。地球を救うためにも、人類を救うためにも必要なことだと言われています。そのとき、また新しい食の文化が誕生することでしょう。     食文化について調べていると「もしかしたら、家畜たちは人間に食べられることによって生き残りに成功したのかも……」なんていうと「なんてゴーマンな人でしょう。ウシさんもブタさんも人間に食べられたいなんて思ってませんよ。そんなの人類の思い上がりです!」という非難の声が聞こえてきそうです。いまから1万年ほどまえ、人類は他の動物を飼うことによって、狩猟より安定した食料を得ることを思いつきました。代表的なものだとイヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギブタ、ニワトリなどなど。地球を席巻した家畜動物たち225     

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