おもしろコラム 巨椋 修
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割り箸の発は祥しうは諸説あるのですが、古くは南北朝時代にあったという説があります。しかし一般人が使うようになったのは、江戸時代の終わりころとされ、全国的に使われるようになったのは、機械化で大量生産ができるようになった大正時代以降。庶民が気軽に使うようになったのは、戦後になってからと言われています。江戸時代の割り箸は、まず高級料理屋で使われ、使い捨てにはせず、表面を削りなおしてから蕎そ麦ば屋などでお箸として使い、それでも捨てずに回収して、漆を上塗りして大衆店で使ったといいますから、かなりエコだったようです。そんな割り箸ですが、近年になってから、割り箸の大量消費は、森林伐採などの環境破壊になるのではないか? 境意識が高い人の中には「マイ箸」を持ち歩く人も出てきました。まず、日本製の割り箸ですが、間か伐ば材ざ(森林を育てるために間引かれた木)を利用しているので、むしろ環境に良いそうです。ただ日本製はお値段が高い。一方、外国製の安い割り箸は、原木が安いため伐採した木を使うそうなのですが、はたして割り箸が環境破壊につながっているかどうかは、諸説あってちょっと不明。そして割り箸の97%が外国製で、そのほとんどが中国製だそうです。ただ漂白剤や防カビ剤を使っていることもあると言われるようになり、環236  んつい   ょっ

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