おもしろコラム 巨椋 修
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  戦後、学校給食にもカレーライスが出され、子どもたちのハートをキャッチ! となっていきます。やがて日本は高度成長期に入ります。そのとき現れたのがこれまでのカレー粉ではなく、カレーの固形ルー。このカレールーの登場は、カレー粉から作るものよりも、はるかに簡単に作ることができるため、一気にカレーライスが国民に親しまれていったのです。また、1968年、一人用のカレーとして日本発のレトルト食品である『ボンカレー』が登場。いまやレトルト食品の3割はカレーであるといいます。日本全国に広まったカレーライスは、各地域でもそれぞれに発展し、ご当地カレーとして多くの人に親しまれるようになったのでした。  最近の研究によると、カレーには20種類以上のスパイスが入っており、その効果でストレスを抑えたり、認知症の予防や血糖値を抑える効果があることが知られています。さらに、カレーを食べると、セロトニンという人に幸せ気分にさせる効果がある脳内物質まで、多く出てくることがわかカレーはますます日本人の国民食戦後カレーは国民食にカレーを食べると幸せ気分になれる?24   

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