おもしろコラム 巨椋 修
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一般に、スパゲティはマルコポーロが中国で麺をみて伝え、それがスパゲティになったという説が通説となっていますが、どうやら紀元前4世紀にはすでにイタリアでは麺状になったものを食べていたようですしね。また他にスパゲティの起源説として、アラブから伝わったというものあります。マルコポーロは11~12世紀の人ですから、驚異的     に昔ということもなさそうです。スパゲティが多くのイタリア人に食べられるようになったのは、中世から近世にかけてと考えられ、しかも中世には、新大陸からトマトが入ってきたおかげで、いまのトマトソースのスパゲティが誕生したのです。では当時の人々はどのようにスパゲティを食べていたのかというと、パスタに粉チーズをふりかけて、あるいはトマトソースからめて手づかみで食べていたんです。スパゲティは庶民の食べ物で、ヨーロッパの庶民が食事のときにナイフやフォークを使うようになったのは、18世紀くらいから。そのときまで、スパゲティのようなものも手でつかんで、なが~いスパゲティを頭の上まで持ち上げて、口の中に入れていたみたいです。粉食と粒食に関しては、以前から薄々気になっていることがあるのです。粒食、つまりお米を主に食べている国は粉食、パンなどを食べている国に比べて殺人発生率が少ないのではないか? れには民族性や宗教の関係などもあって、ハッキリ言ってかなりの暴言となるのですが、粉食を主に食べているヨーロッパ諸国や中南北アメリという疑問です。こ255

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