おもしろコラム 巨椋 修
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駄菓子の食文化自給できていた大豆ですが、満州という海外から安い大豆が大量に輸入されてきます。当然、国内の大豆農家は大豆を作るのをやめてしまいます。その影響がいまでも残っていると考えられます。また、満州大豆は、ヨーロッパにも大量に輸出されました。これは食料いがいに大豆を絞って作った大豆油をとるためです。絞ったカスは畑の肥料や家畜のエサとして利用したのです。敗戦後日本は満州国を失います。しかし大豆は日本食に欠かせないもの。戦後の日本はアメリカをはじめ海外から大豆を輸入するようになりました。これは何か寂しいことですね。お米の自給率は100パーセントなのに、大豆の自給率はあまりにも少なすぎると思うのは、私だけでしょうか?        どんな人でも子ども時代があり、どんな人でも子ども時代の楽しみの一つに駄菓子を買って食べるということだったのではないでしょうか?昭和生まれの私の場合、子どもの頃はまだ駄菓子屋というものが町に何軒かありました。もし駄菓子とは何かと定義するとしたら、小学生でも手軽に買えるお菓子ということになるでしょう。子どものお小遣いで買えるのが駄菓子291     

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