おもしろコラム 巨椋 修
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それが江戸時代になると、庶民もお茶を楽しむようになります。高価だったお茶は庶民でも手に入るようになり、来客があると「ちょっとお茶でも……」と、気楽に飲めるようになりました。  緑茶が日本に入ってきたころ、目覚ましや気付け、疲労回復など薬としても飲まれていたようです。事実、お茶の効能は素晴らしく、ガン、虫歯、食中毒、動脈硬化、脳卒中の予防、ダイエット効果といいことだらけ。私もニンニクを食べた後はすぐにお茶を飲みますが口臭はかなり消えます。そんな日本茶ですが、近年になって問題も出てきています。お茶農家の高齢化、農地の減少など。日本茶は日本の食文化や日本文化を支えているもの。和食にコーヒーや紅茶はいま一つ合いません。つまり日本茶が売れれば和食も売れる。海外への輸出も年々増えている日本茶。お茶農家のみなさんにも頑張っていただいて、これからもおいしい日本茶を楽しみたいものですね。お茶の効能と危機299      

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