おもしろコラム 巨椋 修
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皆さんはアメリカの食べ物といえば何を思い浮かべるでしょうか? ドナルドのハンバーガーやコカ・コーラかも知れません。他にもアメリカ生まれのホットドック、ポップコーンやドーナツなんていうのもありますね。ハンバーガーは、ドイツの移民たちが郷里のハンブルグステーキ(ハンバーグ)をパンにはさんだもの。ホットドックもドイツ系の移民がアメリカに持ち込んだもの。ドーナツは元々オランダのお菓子ですが、アメリカに伝えたのはイギリスからアメリカに最初に渡ったといわれるピューリタン(清教徒)たち。ポップコーンは移民ではありませんが、元々はネイティブ・アメリカンのもの。アメリカは移民の国ですから、ありとあらゆる国の食べ物が入ってきて、独特にアメリカナイズされ、それがまた世界へと伝わっています。  そのいっぽう、アメリカに旅行に行った人が口をそろえたようにいうこと。「アメリカの料理は大味でまずい!」はたしてそれは本当なのでしょうか?もちろん、ある意味ある面では正しく、ある意味ある面ではまちがい。味覚というのは個人的なものですから。ただアメリカの文化として、宗教性と合理性があり、これらがアメリカ人の食に大きく関係しているのには間違いないでしょう。アメリカというのは元々ピューリタン。清教徒と訳されるだけに厳格で質素をむねとするプロテスタントの人たち。その代表格といえば世界中で売っているマクアメリカの料理は美味しい? まずい?304         

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