おもしろコラム 巨椋 修
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という意味じゃありませんからご注意を!日本のラーメンには、各土地土地に馴染んだ「ご当地ラーメン」ってのがありますよね。 「ラーメンといえば、鶏ガラに醤油ベースで、上にナルトとチャーシューと、メンマが乗っていて……」という統一されたものではなく、九州では白いスープの豚骨ラーメン、札幌の味噌ラーメン、あっさりした塩ラーメンに、背脂をごっそりのせたラーメンに、最近ではトマトソースのラーメンや、ヨーロッパのブイヨンを使ったラーメン、夏場に美味しい冷やし中華などなど、実に柔軟に、土地や時代に合わせて、変化し進化し続けているのです。こんなラーメンですから、世界のどこにいっても、その土地の風土や国民性に合わせて、馴染んでしまうのかも知れません。もちろん、それには地元料理人の大変な努力と試行錯誤があるからです。でもそれは、努力と試行錯誤してもいいから、もっと美味しいラーメンを食べたいと思わせるラーメン自身に、魅力があるからに違いありません。  そんな世界に広まっているラーメンですが、本格ラーメンが広まる前に、世界中の人々にラーメンを親しまれたもう一つのラーメンがあります。それが「インスタントラーメン」であり「カップめん」です。どれくらい世界の人々に親しまれているかというと、世界ラーメン協会の推定では2014年度データ日本が即席めんを輸出している国の数【49か国】世界にラーメンを広めた功労者インスタントラーメン30       

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