おもしろコラム 巨椋 修
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そして洋食の代表格である「コロッケ」が、各家庭で作られるようになります。ただしコロッケに味噌や醤油はちょっと合いません。コロッケが広がると同時に、ウスターソースも広がることになります。ウスターソースをかければ、どんなものも西洋風になることから、庶民の中には、ご飯にソースをかけて食べることも流行ったとか。後豚肉はまだまだお高いもの。そこでお母さんたちは、ちょっと工夫をします。豚肉の代わりにハムを使った「ハムカツ」も盛んに作られるようになります。    ライ」も一般化。すでに和食にあったエビの天ぷらのアレンジとして「エビフライ」が誕生。日本人はエビが大好きな民族らしく1962年(昭和になり、わずか10年で揚げ物の冷凍食品の約40%もが、エビフライが占めるまでになりました。ただ当時の冷凍エビフライは、衣ばかりで(中には衣が80%以上の例も)、クレームが起こり、1978年(昭和53)に冷凍エビフライの衣率を50%以下にする規格ができました。放し飼いにしていたニワトリをケージで飼うようになり、卵の大量生産が可能になりました。同時に現代価格でいうと、一個200円もしていた卵フライパン、サラダ油、ソースとくれば、次は「トンカツ」ですが、戦また豚肉がお高いなら、庶民の味方、大衆魚のアジをつかった「アジフ卵料理が家庭に一気に広まったのは1960年代。これまで養鶏場では31337)には、冷凍食品のエビフライも発売されるほど。これが大ヒット商品

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