おもしろコラム 巨椋 修
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 “”。      では誰が世界に誇る和食、寿司を作ったかというと、両国にあった『与兵衛鮓(よへいずし)』の店主華屋与兵衛という説と、深川の『松之鮨(まつのずし)」』の店主堺屋松五郎という説がある。いまとなってはどちらが作ったのは知るよしもないのですが、どちらにせよ、そしてどちらのお店も大変な人気で、どうやら最初に寿司にワサビを塗ったのが華屋与兵衛であるそうです。  初期の握り寿司は、現在の約2倍の大きさでした。それがいまの大きさになったのは、食べやすくするために半分に切って客に出すようになったからだそうです。それがやがて現在の寿司のように、2貫ずつ出すようになったという説もあります。  江戸の寿司は最初の頃は、岡持ちに入れて売られていましたが、やがて屋台でも売られるようになります。これが庶民派の寿司前述した華屋与兵衛や堺屋松五郎は、お店を構えた高級寿司で、「玉子は金のごとく、魚は水晶のごとく」と言わ握り寿司を作ったのは誰か?現在の倍の大きさだった初期の寿司江戸時代にも庶民派の寿司と高級寿司があった62

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