おもしろコラム 巨椋 修
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  そのころの江戸は世界でも屈指の大都会。町をあるけば多くの屋台や店がありました。伴四郎が好んだのはソバと寿司。どちらも江戸のファストフードです。「もり」や「かけ」は16文、今の値段で300~400円くらいでしょうか? いまの立ち食いソバ屋とあまり変わりませんね。これに天ぷらをつけて天ぷらそばになると、1300円くらいとずんとお高くなります。また、ちょっとしたお菓子をよく買い食いをしています。幕末期ともなりますと、砂糖が庶民の中にも入ってきて、江戸の人はいろいろな甘味を楽しんでいたのです。料理にも、砂糖を多く使うようになり、江戸や大阪、長崎など都市      部の料理は甘いのが特徴となっていきました。  江戸時代は日本の歴史上もっとも肉を食べなかった時代です。そのせいか江戸時代初期からどんどん平均身長が低くなり、幕末期がもっとも身長が低い時代となりました。江戸の外食薬代わりに豚肉を89

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