TEBRA通信8月号
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PART1PART2PART3第3図 データ表示。「データモニタ」を選択すると数値で各種データがリアルタイム表示される。グラフ表示も可能で、データの変化する様子がよく分かる11PART1 スキャンツール活用 ■■編 さらにOBDは、故障が発生してDTCが記憶された時点のエンジン回転数や車速などの各種運転条件データも同時に記憶します。このデータはフリーズフレームデータと称され、故障診断時に大いに役立ちます。GSTはこのフリーズフレームデータの読み出しも可能です(第2図)。■ー■■■ 電子制御システムはECUを中■に、各種データ(情報)を電気信号としてやり取りすることで作動しています。このデータは、人の■感では把握できません。GSTは、この各種データをリアルタイムに表示することができます。しかもエンジン回転数1■520■■m、冷却水温 60℃という具合に、そのものズバリの単位で、数値表示が可能です。またグラフ化して連続表示することで、データが変化する様子を分かりやすくする機能が備わっているGSTもあります(第3図)。■■■■■■ス■ 電子制御システムで使われている電気信号をGST内で作り、当該部品に変わってECUに入力することができます。 この機能の有■性を、電子制御式のブレーキランプを例に説明しましょう。 電子制御式のブレーキランプでは、ブレーキ■ダルを■むと■ダル部に設けられたスイッチがONの電気信号をECUに入力します。ON信号を受け取るとECUは、ブレーキランプに電気を送るリレーをONにします。リレーがONになるとバッテリーからストップランプに通電され、ストップランプが点灯します。 たとえば、すべてのストップランプが点灯しないという故障が発生したとします。GSTから■ダル部のスイッチに変わってON信号を入力して、ランプが点灯すればスイッチまたはスイッチ系の電気信号回路が、点灯しなければスイッチ系以外が故障個所であると判断できます。このように、アクティブテストは故障原因の切り分けにも活用することが可能です(第4図)。

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