TEBRA通信11月号
10/196

1 実践に関する 92PART3塗膜研磨の実践に関する考察 PART2において、きれいに研磨処理するためには「研磨処理を作業者が塗膜に対していかに働きかけるか」の側面からとらえ直し、「きれいの条件」と「オーロラマークが発生しない条件」を実験に考察を加えて解明しました。その結果、私たちは2つの条件を理解できたわけです。 しかし、きれいを実際に塗面で実現するには、ポリッシャー、バフ、コンパウンドをどのように使用するのか、または操るのかが問題となり、具体的な磨きの方法(言わばやり方の共通的な問題)について知った上で作業しなければなりません。そのため、ここでは塗膜研磨の実践に関する考察を行います。 解説の便宜上、ポリッシャー、バフ、コンパウンドを順番に取り上げて個別に説明しますが、問題はどの項目で議論するのが最適か判断に悩むケースです。 たとえば、これから解説するポリッシャーの適正な回転数においてはバフの回転数と考えるのか、ポリッシャーの回転と考えるのか判断が難しいところです。バフの回転数であれば、バフの項目で説明すべきかもしれませんが、移動方向や押圧力の話に及ぶと結局、バフやコンパウンドに駆動力を与え、実際に操作して直接的にコントロールするポリッシャーで説明したほうが都合が良いと考えます。 このように、どのアイテムの問題なのか迷うこともありますが、あらかじめご容赦いただきたいと思います。 考察の指針と対象

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る