TEBRA通信11月号
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PART1PART2PART3※1近年は可変式のものが圧倒的に多い。約25年前には、一定回転式が主流で、軟らかい塗膜が多かったため、使いこなしは押さえるか、浮かすか、インチングによって磨くかに限られていた93考察の対象について 方法や使いこなしが問題になる場面は、作業者が自由に選択できる範囲に限られています。 たとえば、ポリッシャーを毎分何回転で使用するかは、作業者がポリッシャーの仕様回転数の範囲で任意に決定できる要素の1つです。一定の固定式回転数のものの場合は、塗膜やコンパウンド、バフによって回転が選べません(※1)。これに対して「どのポリッシャーを使用するか」、「バフやコンパウンドに何を利用するか」は同一種類から選択できますが、選択の範囲は市場に流通している商品に限定され、一度決めたら取り替えない限りは変更できません。 そもそも、種類を選択する自由がない作業者もいるでしょう。このことから、自由に道具や材料が選択できるパターンは数多く存在しますが、任意という枠の中でのみ使いこなしが問題になることが分かります。 それは研磨処理時に限らず、バフの清掃やメンテナンス、保守管理においても同様で、いつ、どのように清掃、メンテナンスするかは作業者の自由です。したがって、これらは考察の対象になります。 たとえば、バフを清掃する目的は、きれいに速く研磨処理できることで、清掃することによってきれいに研磨できることが確認できれば正しいと言え、バフを清掃することなく、汚れた状態で使用し続けることによって噛み込んだ傷が入りやすくなり、研磨処理した結果がきれいでなくなるのならば正しくないと言えます。 次に、どのようなタイミング、方法で清掃するべきかを考える必要があります。そこで、この内容を取り上げて、調査・実験・考察します。PART3では、道具や材(剤)料の使いこなしだけでなく、メンテナンスに関しても少し解説いたします。PART3 塗膜研磨の実践に関する考察

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