TEBRA通信11月号
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▪電動パーキング&AUTO HOLDスイッチ▪▪アダプティブ クルーズ コントロール スイッチ▪◎本書は、電動パーキングブレーキ(EPB)装着車の点検・調整について収録致しました。近年、「アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)」等が普及し始めたことで、電動パーキングブレーキ採用車が年々増加しています。システムは、パーキングブレーキアクチュエータをリヤ・ディスクキャリパーに組み込む仕様が一般的です。最近では、リヤ・ドラム式の軽自動車にも搭載されるようになり今後は普及の加速が更に増すと予想されます。又、多くの車種がブレーキホールド機能も備えており、ブレーキペダルを離していてもブレーキが効いている状態を保持出来るなど、運転者の疲労軽減等にも寄与しています。◎本書の収録モデルは、国産乗用車の現行型・旧型モデル問わず合計「43モデル」を収録しました。(輸入車データは未収録)尚、同じ車種でも、年式やグレードにより電動パーキングブレーキを採用していない車種(従来の足踏み式ブレーキやサイドブレーキ)もありますのでご注意下さい。収録内容(本書内の点検方法や調整手順、調整値等)は、車両発売当初(生産開始時)のデータを収録しております。その後の、マイナーチェンジや一部改良による変更等は収録致しておりませんのでご了承下さい。(一部車種は除く)◎現在、電動パーキングブレーキ作動方法は主に以下の2通りが採用されています。 1 シフトレバーを「P」に入れ、「P」スイッチを操作してパーキングブレーキをかける 2 シフトレバーを「P」に入れると、パーキングブレーキも自動的に連動しONになる◎従来より採用されているサイドブレーキは、レバーからワイヤーを介してブレーキ機構に繋がっているのが一般的です。レバーを引くとワイヤーが引っ張られてブレーキを機械的に広げ、停止状態を保持する構造となります。電動パーキングブレーキの場合、レバーの換わりにスイッチがモータを駆動しブレーキを停止状態に保ちます。スイッチを操作すると、ブレーキに付いているアクチュエーターが作動し、ブレーキパッド(ディスクブレーキ)やブレーキシュー(ドラムブレーキ)を広げてロックをかける仕組みとなります。収録モデル及び収録内容の注意点電動パーキングブレーキ作動方法電動パーキングブレーキの構成1▪本書について▪

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