TEBRA通信11月号
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Part 1Part 11-1電子制御装置ミリ波レーダー 主にフロントグリルやバンパーの裏側に、前方に向けて装着されている。最近は側方から接近する車両などを検知するために、左右のサイドメンバー先端部やバンパーフェイスの両側面にも、側方に向けてミリ波を放射するレーダーユニットを取り付けている車種もある。 測定物に対して波長が1〜10mmという極めて短い電波を放射し、測定物からの反射波を受信する。その受信波の時間差、周波数変化により、先行車両などの測定と、その距離・相対速度などの情報を得ている。<特徴> ■ミリ波とは、30〜300GHzの非常に高い周波数帯で、真空中での波長が1〜10mmと極めて短い電波のことを指す。 ■ミリ波レーダーセンサーは、ミリ波帯の電波を前方に放射し、先行車などが存在した場合、そ■複眼カメラ<特徴> ■単眼カメラと同様に画像を解析して前方の車両や歩行者の有無を判断する。また2つのカメラの取り付け角度の差から対象物までの距離を測定する。日産プロパイロット2.0では、カメラの役割が通常のタイプとは異なり、機能の違う3つの単眼カメラ(標準、広角、望遠の3タイプ)を採用している。ただし、対象物までの距離はミリ波レーダーで計測している。 ■通常の複眼カメラは単眼カメラに比べ、車両や歩行者の識別及び距離の測定精度に優れている。 ■複数の立体物の大きさ、位置、速度を瞬時に検出し、走行領域の境界となる白線などの路面上のマークまで的確に検出することが可能。の車両からの反射波を受信する。その受信波の時間差、周波数変化及び電子スキャンにより、自車走行車線上の先行車・対向車の有無、先行車・対向車との距離・相対速度などを演算し、そのデータをECUに出力している。 ■ミリ波は、雨、霧、雪などの状況下でも影響を受けにくく、対象物の検知に優れた性能を発揮するが、カメラのような物体が何であるかの判別はできない。また、歩行者など計測対象が比較的小さな場合は検知できないことがある。 ■150mや200m先といった遠距離の対象物も検知できるが、センサーの取り付け角度のずれなどがあると正常に機能しない場合がある。 ■以前は単体部品で30万円程度と高額であったが、現在は量産効果などもあり1/10程度まで価格が下がっている。5単眼カメラ複眼カメラミリ波レーダーユニットミリ波レーダー

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