TEBRA通信11月号
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Part 35 診断するシステム・装置を選択する。4 車種を選択すると、ダイアグノシス・アプリケーションが起動し、VCIを通じて車両に接続される。その際に、車台番号の点検、メイン・コントロール・ユニットのコード読み取り、コントロール・ユニットの初期化、コントロール・ユニットのコード読み取り、排ガス関連データの読み取りなどが実施される6 車両診断機の画面上で、キャリブレーション作業の開始を選択すると、必要なツールと作業の前提条件が表示される。7 キャリブレーション補助装置の設置に関する説明がイラストとともに表示される9 キャリブレーション補助装置の裏面8 車両診断機の指示に従い、キャリブレーション補助装置(ターゲット)をヘッドランプ調整用ツールのパイプに取り付ける。キャリブレーション補助装置の裏面は磁石になっており、そのままパイプに取り付けることが可能Part 33-6作業に必要なツールと作業の前提条件必要なツール前提条件キャリブレーション補助装置の設置条件及び注意点前提条件を満たしていることを確認して、車両診断機を操作し、次の手順へ移るスペシャル・ツールキャリブレーション補助装置ヘッドランプ調整用ツール車両は平面上に設置する必要があるエンジンはアイドリング状態タイヤ空気圧を点検し、必要に応じて修正するステアリングを直進方向に合わせる車両のすべてのドアが閉じていることカメラの視野が確実に開けていること必要な場合は、フロント・ウィンドウのカメラ部分を清掃する反射光などによりカメラが逆光になることを防ぐ車両への直射日光を防ぐ必要な場合は、キャリブレーション補助装置の後ろを暗くするヘッドランプ調整用ツールを車両と同じ水平で平らな面に設置する必要があるヘッドランプ調整用ツールはバンパーのできるだけ近くに位置決めするキャリブレーション補助装置をバンパーの中央に位置決めする(方向確認ポイントとして、スターエンブレムを用いる)。キャリブレーション補助装置はバンパーと平行になるように注意するキャリブレーション補助装置の十字線の中央が、接地面から1,275mmの高さに来るように、ヘッドランプ調整用ツールのパイプに取り付けるキャリブレーション補助装置が水平方向に傾かないように注意するキャリブレーション補助装置へのカメラの視野が妨げられていないか確認するキャリブレーションを実施する場合、車両側に不具合がないことが基本となる。各システムに故障コードが存在するか車両診断機で確認する必要がある。なお、故障コードには現在不具合が発生している時の故障コードと過去に不具合が発生して、記録された故障コードがある。同工場では修復作業後に車両診断機にて故障コードの有無を確認し、キャリブレーション作業に進んでいる。ステレオカメラのキャリブレーションをするため、「マルチファンクション・カメラ」を選択。選択したシステム・装置に関連する各種制御や、ピッチ角、ロール角、ヨー角などの実測値の確認が可能の水準器で、水平を確認POINT109メルセデス・ベンツA180(W177・V177系)

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