TEBRA通信11月号
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10第1図 故障診断、データ表示、アクティブテスト、作業サポートの4種類がSTに共通する基本機能である。なお■■のGSTは、「診断」の中にデータ表示が組み込まれている。また「カスタマイズ」は、車両のカスタマイズ機能を操作する機能第2図 故障診断。診断を選択し、診断したいシステムを選択する。「全自己診断」を選択すると、すべて異常なしであることが表示された。「診断結果」を選択すると、診断対象システム別に診断結果が表示される 前項では、整備作業になくてはならないスキャンツール(ST)がどんなものなのか、その正体についてお話ししました。つづいて、STを使うと何ができるのか。STでできることについて、その概要をお話しします。なお対象とするSTは専用STではなく、■用ST(GST)です。 GSTでできることは、故障診断、データ表示、アクティブテスト、作業サポートの4種類に大別できます。この4種類をまとめて、GSTの基本機能としておきます。なお■■のGSTは日立As■emoアフターマーケットジャパンのHD■-8000、車両は2008年12月登録のダイハツ・タントです(第1図)。■■■■ 電子制御システムはOBDによる自己診断機能により、常時、システムの故障診断が行われています。そして診断結果は、アルファベットと数■を組み合わせた故障コード(DTC)としてコンピューター(ECU)に記憶されています。GSTによりDTCを読み出すことで、システムの故障診断が簡単にできます。またGSTは、DTCを消去することもできます。普通一度記憶したDTCは、消去しない限り記憶され続けます。したがって、故障整備が完了した時はDTCを消去する必要があります。1■2 スキャンツール■■■■■■

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