TEBRA通信11月号
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46第1図 DTCはP0118 水温センサ断線(High)を表示第2図 水温センサーは、エンジンシリンダーヘッド後部、エンジンルーム中央を縦断している黒いホースの下辺りに付いている スキャンツール(GST)の基本機能活用法の最後は、データ表示機能による簡単なトラブルシューティングです。車両は2004年2月登録のトヨタ・プリウス(W20系)です。 故障診断機能によりDTC「P0118 水温センサ断線(High)」が表示されたケースを想定してみましょう(第1図)。ちなみに、当該車の水温センサーはエンジンのシリンダーヘッド後部に取り付けられ、本体とコネクターで接続された車両側ワイヤハーネスにより、水温信号がエンジンECU(コンピューター)に入力されています(第2図)。■■■ン■ー■■■■■■ DTCが示す水温センサー断線は、水温センサー系統(第3図)が断線していることを意味しています。したがって、センサー断線の原因はセンサー本体(内部の配線)、センサー~ECU間の配線、ECU内の配線のうちのいずれかの断線ということになります。つまり今回のトラブルシューティングでは、3ヵ所のうちどこが断線しているかの特定が必要となります。このような時には、データ表示機能を活用すると便利です。■ー■■■■■■■■■■■■活用■■■■■ ところで、水温センサー断線(オープン)及び短絡(ショート)時において、冷却水温のデータはどのように表示されるのでしょうか。まず、それを調べてみましょう。たくさんあるエンジン制御データの中から、「エンジン冷却水温」を選択しました(第4図)。そして、正常な水温センサーに接続されているコネクターを取り外して模擬的に断線(オープン)状態にすると「−40℃」(第5図)、逆に2■■ ■ー■■■■■■活用■■■   ■■■ル■■ー■■ン■

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