TEBRA通信11月号
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48第7図 ECUのコネクターの端子を短絡■■■ン■ー■■■■■■■■■■■■■■■■ 以上から、データ表示機能を活用した水温センサー系統における断線個所の切り分け要領は、次のようになることが分かります(第3図を参照してください)。(1)水温センサーのコネクター接続状態で、デー■ー■■■■■■■■■■■■ 断線個所の切り分けは、故障診断機能のみを使い(1)(2)(3)を繰り返すことでも可能です。しかし故障診断機能のみで作業すると、(1)(2)の終了ごとにDTC消去操作が、(2)(3)の開始ごとに故障診断(DTC表示)操作が必要となります。その結果、操作が煩雑になると同時に、診断時間も長くなってしまいます。その点、データ表示機能を活用すれば、GSTの操作が必要なのは(1)の時だけ。(2)(3)時は表示されるデータを読み取るだけで済み、診断時間を短縮できます。タは−40℃を表示しています。この場合の断線推定個所は、①水温センサー本体内、②水温センサー~ECU端子間の配線、③ECU内のいずれかです。(2)次に、水温センサーのコネクターを取り外し、ハーネス側コネクターの両端子をショートします(第6図を参考にしてください)。i.水温データが140℃を表示した場合、断線個所は①水温センサー本体内です。ii.水温データが−40℃を表示した場合、断線個所は②水温センサー~ECU間の配線、または③ECU内のいずれかです。(3)続いて、ECUのコネクター端子において、水温センサーの両端子につながっている二つの端子をショートします(第7図)。i.水温データが140℃を表示した場合、断線個所は②水温センサー~ECU間の配線です。ii.水温データが−40℃を表示した場合、断線個所は③ECU内です。

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