TEBRA通信3月号
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反発発反PART1PART2PART3145S23※※回転磁界185第4図 モーター及びインバーターの電気回路第2図 駆動システムの基本回路インバーターEVバッテリーインバーターから※U相※モーター内部で結線されているV相インバーターから第5図 モーターの作動原理V相W相吸引N吸引モーター第3図 永久磁石界磁式同期モーターの構造。シャフトが付いているのがローター、もう一方がステーター❶ステーターコア❷コイル❸シャフト❹ロータコア❺永久磁石ステーターコイルローターW相インバーターからU相モーターの駆動回路 モーターを駆動する回路そのものは、それほど複雑ではありません(第2図)。ただし、駆動回路には大きな電力すなわち高い電圧が作用し、さらに大きな電流が流れます。なお本書では、電力とすべきところを電気などと表記することがあります。電気が苦手の人にも、話を分かりやすくするためです。ご理解ください。1.回路を構成する装置の概要①モーター モーター(第3図)は、永久磁石界磁式同期型の交流モーターがほとんどです。別名、永久磁石同期型とか三相交流同期型とも称されています。回転することで駆動力を発生するローター(回転子)には、永久磁石が埋め込まれています。一方、固定されていてローターを回転させるステーター(固定子)のコアには、三相のコイルが巻かれています。このステーターコイルに三相交流電流を流すと、モーター内に回転磁界が発生します(第4図)。発生した回転磁界により、ローターの永久磁石との間で吸引力と反発力が発生します。この吸引力と反発力により、自由に動けるローターが回転しトルクを発生します(第5図)。この場合、三相交流がステーターコイルに流す電流が大きいほどトルクは大きくなり、三相交流の周波数が高いほど回転数が高くなります。PART3 電動車の構造と電気回路

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