TEBRA通信3月号
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第1図 乾電池に豆電球を配線でつなぐと、豆電球が点灯する。自動車の電気装置も、基本はこれとまったく同じである端子1(電気の取り出し口=出口)(電気の回収口=入り口)第2図 乾電池には、電気の出口と入り口の2つの端子がある。豆電球にも同様に、電気の入り口と出口の2つの端子がある配線①②6端子2端子1※電気の入り口、出口は乾電池のつなぎ方により変わる端子2電装品と関係ない整備はまれ 今や自動車は電気・電子のかたまりと化しています。高度に電子化された自動車では、コンピューターだけでも100個近く搭載されているといわれる時代です。そのため、電気・電子装置電装品の整備と関係しない分解整備や車体整備はほとんどないといえます。鈑金塗装をするには鈑金塗装の専門知識が、分解整備をするには分解整備の専門知識が必要です。同様に電気・電子装置の整備には、電気・電子の専門知識が必要となります。電気装置の基本は 乾電池に配線をして第1図のようにつなぐと豆電球が点灯します。乾電池の片方には電気の取り出し口(出口)が、反対側には電気の回収口(入り口)が設けられています(第2図①)。この出口と入り口のことを「端子」といいます。同様に、豆電球にも電気の入り口と出口、つまり端子が2つ設けられています(第2図②)。そして、乾電池の端子と豆電球の端子を互いにつなぐと豆電球が点灯します。 自動車の電装品も、基本はこの乾電池と豆電球の関係とまったく同じです。つまり、乾電池をつなげば豆電球が点く……ということが分かれば、自動車の電装品の作動は理解できるということです。もちろん、正しい整備も可能です。というわけで、食わず嫌いにならないで先に進むことにしましょう。PART1電気・電子の基礎知識1-1 電気の基礎

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