TEBRA通信3月号
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水車Ⅰ(A)R(Ω)112全開全閉バルブ水管ポンプ水流バッテリーE(V)スイッチ電流負荷(電気装置:モーターなど)第1図 水装置に置き換えて、電気回路の故障原因を考える第2図 第1図の水装置を電気回路に置き換えると…… PART1では、電気の基礎について学んできました。PART2からは、もう少し実際の仕事に近い内容について説明します。まずは、電気回路=電気装置の故障診断です。今まで通り電気の理屈から入るのではなく、もっと身近ないつもの水装置(第1図)を使いながら考えてみたいと思います。水車が回らない…… 水装置において、「バルブを全開にしても、水車が回らない」という故障が発生したとしましょう。この故障の原因として考えられることを列記してください。①水管がどこかで完全に詰まっているかも……②ポンプの吐出圧が0であるかも……③水車が壊れているかも……といった原因が考えられることは、だれでも簡単に答えることができるでしょう。電気回路に置き換えると 電気回路(第2図)において“水車が回らない”のは、“電気装置(電装品)が動かない”ということです。ちなみに電装品は、モーターやランプ、電磁石(電磁弁)などいろいろあります。(1)水管がどこかで完全に詰まっているかも…… 自動車の電気回路では、水管は配線でした。したがって、水管の詰まり=配線の断線ということになります。また、電気回路では抵抗(負荷)も配線の役目をしています。したがPART2自動車部品と電気2-1 電気回路の故障診断 その1

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