おもしろコラム1月号2024
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1月の南の空高く、明るく輝く1等星を見ることができます。それがおうし座の1等星「アルデバラン」です。この星の周囲にはたくさんの星が集まっています。「ヒアデス星団」と呼ばれるその星々が、おうしの顔を形づくります。    1月号-10  その右上の方向にも、小さな星々がいくつか集まっているのを見ることができます。これは「プレアデス星団」、日本式の名前では「すばる」といいます。プレアデス星団の当たりが、おうしの肩に位置する、上半身だけが描かれた星座です。また、巨大な星の残骸である「かに星雲」を持つことでも知られています。古代オリエントでは、繁栄と富の象徴として、牛があがめられていたことから、星座として扱われるようになったと言われています。紀元前4千年ごろには「天のおうし」とか「アヌおうし」と呼ばれていたようです。またギリシア神話にもおうし座についてのエピソードがあります。フェニキア国に、エウロパというとても美しい       「ヨーロッパ」の由来、おうし座    

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