おもしろコラム1月号2024
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わずかな老人たちだけであり、本当に戦場を知っている侍というのは殆ど居なかったわけですね。ちなみに、あるマンガで、夜中に、東京タワーを警備していた警官隊へのテロが行われたときに、付近の住宅で寝ていた老夫婦が、この、ただならぬ物音に目を覚まし、夫人が怯えた声で、傍らの夫に、「お父さん、あの音、何でしょうか?」と言うと、夫は寝たまま、「ああ、あれは機関銃の音だ。昔、南方で聞いたよ」と平然と答えるというシーンがありました。平和は尊い物です。永遠に続く限りは。     (小説家       うしおそうじの交友関係 「うしおそうじ」という人物をご存知でしょうか。大正10年(1921年)、東京市芝区(現・東京都港区)の生まれで、年代によっては、人気漫画家の一人として記憶しておられる方もあるかもしれませんが、我々の世代は、「マグマ大使」や「宇宙猿人ゴリ」、「快傑ライオン丸」などの特撮の人という印象です。したがって、ちばてつやなどは両者が同一人物と知り、大変、驚いたそうですが、この人について特筆すべきは、その交友関係。池田平太郎絵:吉田たつちか)200801  /. 1月号-139

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