おもしろコラム1月号2024
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/-たことになり、魏と同類になってしまう。諸葛亮は悩んだ末に、結局、蜀も皇帝を立てることにしますが、今度はさらに困った事態となったのが、第三国の「呉」までもが皇帝を名乗ったこと。しかし、魏が超大国である以上、蜀は呉と共闘しなければならず、これまた逡巡した末に、蜀は呉の皇帝就任を受け入れます。この辺り、諸葛亮は口では大義を唱えながら、絶えず、現実的な判断を迫られていたということでしょうか。(小説家 池田平太郎絵:吉田たつちか)2023121月号-147

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